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No.70 2002年式 モーガン プラス8

齋藤 良明・米沢 和優ペア

車両解説

 先ほどの4/4以降基本的構造が同じクルマを造り続けているモーガンですが後にハイパワーエンジンを積むプラス4を追加。そのプラス4に積むエンジンが生産終了となったため1968年にローバー製V8エンジンを搭載したプラス8がデビューしました。
 モーガン社史上最多の生産台数を記録したことからも分かるようにこれまでのモーガン社にはなかった強力なパワーと豪快な操縦性を持つモデルとして人気を博しました。
 このプラス8は2004年に生産を終了しましたが8年後の2012年にBMW製V8エンジンを搭載して復活しました。
 ちなみに、ルパン3世のTVシリーズで使われたクルマはアルファロメオ6Cで、モーガンではありませんので悪しからず。

No.69 1998年式 ランボルギーニ ディアブロSV

本木 浩喜・本木 恵美ペア

車両解説

 1974年から1990年まで16年にわたって造り続けられた名車カウンタックですがついにフルモデルチェンジを行い誕生したのがディアブロです。
 空気抵抗を意識した低い車高とシザードアといったカウンタックの特徴を踏襲しました。
 ご存知の方も多いでしょうがディアブロとは「悪魔」という意味で伝説の闘牛の名前から取られたと言われていますが、実は当初は闘牛とは無関係に「ディアブロ」と名付けるつもりだったが後に調べた所偶然にも闘牛の名前に同じものがあった事が発表前に明らかになったというお話もあります。
 それにしても「悪魔」を名前にするとはデーモン閣下くらいチャレンジングですよね。

No.68 1994年式 マセラティ 430

佐藤 仁・佐藤 和幸ペア

車両解説

 1983年ビトゥルボの4ドア版であるビトゥルボ425が誕生。その後ビトゥルボ420やビトゥルボ430などが追加投入されました。
 1990年以降2ドアと同様にビトゥルボの名前が消えビトゥルボ430は430となったんです。ビトゥルボを連呼しすぎてわけ解らなくなっちゃいましたね。
 その後4代目となるクアトロポルテへと発展して行きますがこのクルマもビトゥルボベースです。
 余談ですが日本ではマセラティという読み方ですがイタリア本国ではマゼラーティ [mazeˈraːti]という発音……らしいです。

No.67 1993年式 マセラティ 222・4V

井上 秀博・古川 静江ペア

車両解説

 1981年にデビューしたマセラティ ビトルボは1987年のマイナーチェンジで「ビトルボ」の名前が消え「222」となりました。4Vはフォーバルブの意味でこのシリーズのハイパワーグレードです。
 フェラーリやランボルギーニのような派手さは少し足りないように思えるかもしれませんが、性能面や内装の豪華さなどはまさにイタリアン・エキゾチック・スーパーカーのそれです。
 特に内装はレザーの使い方にしろデザインにしろ高級感とエロさはハンパ無いです!ただ修理代もスーパーだというウワサの真偽についてはここでは触れないでおきましょう。

No.66 1992年式 ダイムラー ダブルシックス

菅原 和樹・菅原 奈菜ペア

車両解説

 各国の王室御用達になるなど高級車メーカーとして名を馳せたデイムラーなんですが 1960年にジャガーに買収されました。
 ただし親会社となったジャガーもデイムラーのブランド名を廃止するということはせずバッジエンジニアリングとしてジャガーとの共通化を進めていきます。
 このクルマはジャガーXJシリーズのデイムラー版で全グレード中最も豪華な仕上げになっています。
 上部に縦筋の入ったフルーテッドラジエーターグリルがデイムラーの特徴です。V12エンジン搭載を6気筒が2列ということで「ダブルシックス」と表現するあたり洒落が効いてて良いですね。

No.65 2018年式 アルファロメオ C4 スパイダー
(※ポルシェ シュトロゼック
911メガスピードスターから変更)

麻宮 騎亜・太田 賢哉ペア

車両解説

 彼女のカレラシリーズなどでお馴染みの漫画家 麻宮先生の愛車がこちらです。
 毎年1992年式 ポルシェ シュトロゼック 911 メガスピードスターでエントリーしておられましたが、今年はちょっとした大人の事情で車両変更となりました。
 2013年のジュネーブショーで正式な市販モデルが「アルファロメオ4C」として発表されました。車名の由来となった 直列4気筒ガソリン直噴エンジンは1,750cc ガソリン直噴ターボで最高出力は240馬力を誇ります。
 特筆すべきはフルカーボンモノコックを採用したことでありモノコック単体の重量ではわずか65㎏ しかなく乾燥重量は895kg という超軽量スポーツです。

No.64 1991年式 ポルシェ 911

大垣 隆志・大垣 基子ペア

車両解説

 1989年にポルシェ911は3代目の964型に進化しました。先代の930型と比べてそれほど大きな違いは無さそうに見えますが時代の流れに合わせて様々なアップデートが必要となり80%の部品を新規に造ったそうです。
 911シリーズで初めて4WDやマニュアルモード付きオートマのティプトロニックをラインナップに加えたり、パワーステアリングやABS、電動格納式リアスポイラーを搭載したりと安全性や快適性が大幅に向上しました。
 ちなみにオーナーの大垣さん、ツール・ド・みちのくにエントリーしたいが為に去年このクルマを買ったとおっしゃってました。
 ホントかどうかは解りませんがそうおっしゃって頂けると私達スタッフも嬉しいです。

No.63 1991年式 ホンダ NSX NA1 クーペ

三平 透・鈴木 雅明ペア

車両解説

 バブル景気も絶頂に達した1989年に発表、翌90年に発売されたこのNSX。日本でもようやくフェラーリやポルシェに対抗できるスーパーカーが出たってんで巷はもう大騒ぎになりましたね。
 開発にはあのアイルトン・セナや中嶋悟といったF1ドライバーも参加したとか、ボディ剛性を高める為に過酷なコースレイアウトで有名なドイツのニュルブルクリンクを走り込んだとか、こないだまで日産シーマの500万円で驚いてたら今度は800万円だとよ、とかこのクルマにまつわる話は枚挙に暇がありません。
 こんなクルマに夢を乗せる事が出来たあの頃が懐かしいですねぇ。
 改造車が増える中これほど綺麗にオリジナルを保ったNSXは珍しいです。是非、大事に乗り続けて頂きたいですね。

No.61 1990年式 ジャガー XJ40 スポーツ

佐藤 憲雄・小板 好文ペア

車両解説

 XJシリーズの2世代目、創始者のサー・ウィリアムズ・ライオンズが承認した最後のXJです。
 時代の流れに沿ってヘッドライト周りなんかはシンプルになりましたがジャガー独特の上品なイメージは健在です。これはライオンズが、「美しい物は売れる」という思想を持っておりその思想が強く反映されているのでしょう。
 ちょうどこの頃ジャガーはアメリカのフォードに買収されてしまうのですが、その結果信頼性が大幅にアップします。

No.60 1990年式 フェラーリ F40

宍戸 孝光・宍戸 直子ペア

車両解説

 1987年にフェラーリが創業40周年を記念して発売したのがこのF40です。
 創始者であるエンツォ・フェラーリがその生涯の最後に同社の「そのままレースに出られる市販車」という車作りの基本理念を具現化した歴代フェラーリ生産車の中でも根強い人気を誇る車種であります。
 1987年7月21日にマラネロで開かれたこの車の発表会には当時89歳になるエンツォ・フェラーリ自身が出席し発表を行うという特別なものだったそうです。
 公証最高速度324km/hは当時の世界最速でした。……と、まあ、そんな話よりこのエンジン音を聴いてる方が良いですよね。

No.62 1991年式 日産 スカイラインGT-R

宗形 武志・岩倉 克幸ペア

車両解説

 先代ケンメリの生産終了より実に16年ぶりとなるGT-Rの復活は衝撃的でした。そのスタイルといい性能といい、これまでのクルマが一気に旧態化して見えるくらいでした。
 この当時の日産では90年代までに技術世界一を目指す「901計画」と言うものがありました。その中でも一番の目玉がこのR32GT-Rだったわけです。
 『レースに勝つ為に生まれてきた』という形容詞がまさにピッタリで、全日本ツーリングカー選手権をはじめ様々なカテゴリーで向かうところ敵無し!大活躍しました。
 ちょうど私(注:アナウンス担当)も免許取りたての頃でこのクルマの登場にはワクワクしましたね。またこのボディラインが鍛えられたアスリートといったイメージで良いですね。

No.59 1990年式 三菱 デボネア

松枝 照明・千葉 久一ペア

車両解説

 1986年デボネアは初代モデルの登場から実に22年ぶりにフルモデルチェンジが行われデボネアVへと進化しました。
 このクラスではクラウンしかりセドリックしかりFRが一般的ですがこのクルマはFFです。おかげで広々とした室内を手に入れました。
 この独特なデザインが日本人の好みとは少しズレていたようで販売には結びつかなかったのですが、当時の三菱では最高クラスの豪華さを誇りまた途中からはドイツのチューナーであるAMGのエアロキットを組んだ「デボネアAMG」も追加されるなどマニアの中では記憶に残る1台です。

No.58 1989年式 ランボルギーニ カウンタック
アニバーサリー

斎藤 正人・斎藤 修子ペア

車両解説

 やっぱりカウンタックの存在感は凄いですね。ギャラリーのざわめき方が違います。
 1974年の登場以来改良を続けながら生産され、ランボルギーニ社の25周年を記念して登場したこのアニバーサリーが最終型になります。
 カウンタックという名前は日本独自の読み方でイタリア本国ではクンタッシ(Countach)という感じの読みとなりイタリア南部の方言で「驚き」を表す言葉だそうです。
 ということはもしこのクルマが岩手県久慈市小袖地方で生まれていたらランボルギーニ じぇじぇじぇ になって……いる訳ないですね。

No.57 1989年式 BMW 635CSi

三浦 一・三浦 美佐子ペア

車両解説

 6シリーズの3.5リッターエンジン搭載で635ですね。
 この車は『世界一美しいクーペ』と評され今なお愛好家が多い名車です。ボディの生産はドイツの名門カルマン社によるもので本当に美しいスタイルには惚れ惚れしちゃいますよね。
 1976年に登場したのち改良が重ねられまして、1987年のマイナーチェンジの際211馬力に引き上げられた3.5リッター直列6気筒DOHCを搭載されました。
 ビッグシックスエンジンから奏でられる上品なサウンドは素晴らしい!の一言です。

No.56 1989年式 ポルシェ 911スピードスター

菅野 健一・菅野 聖子ペア

車両解説

 911シリーズの2世代目のモデル通称930ボディですね。『ビッグバンパー』とも呼ばれ我々スーパーカーブームの世代には一番馴染みがあるモデルではないでしょうか。
 ただこのスピードスター資料が少ないんですよ。で、色々調べたらありました!麻宮先生の「彼女のカレラ」コミックス3巻!麻宮先生ありがとうございます!
 スピードスターは356シリーズの頃に誕生した伝説のモデルだったんですが1989年に930シリーズの最後を飾るモデルとして復活したんですね。
 生産台数は2,000台余り。ボディやブレーキは930ターボから流用、剛性も強くライトウエイトで爽快!それがこのスピードスターなんです。

No.55 1988年式 ダイムラー ダブルシックス

三浦 宏喜・照井 健悦ペア

車両解説

 1893年ドイツのダイムラーが開発したガソリンエンジンをイギリスで生産する目的で起業されたのがデイムラーです。
 なおデイムラー社とダイムラーとの関係はエンジンのみの契約でありそのほかの部分は直接ダイムラーとは関係はありませんでした。
 ちょうどその頃のちのイギリス国王エドワード7世は蒸気自動車を運転、初めて自動車を運転したイギリスの王族となりました。そして1900年にデイムラーが英国で初の王室御料車に指名されこれにならって各国の王室でもデイムラーを御料車として採用するようになりました。
 日本の皇室も1912年初の御料車にデイムラーを採用しています。

No.53 1987年式 ホンダ バラードスポーツCR-X Si

米森 賢・米森 宣子ペア

車両解説

 もう名前長いです!(笑)
 これも私が大好きなクルマ(注:アナウンス担当)でして、若い頃乗ってたんですよ、バラスポ。
 登場時から「エスの再来」とホンダファンに喝采をもって迎えられましたが、シビックをベースに徹底した軽量化で軽快な走りを手に入れる手法はむしろライバルのヨタハチに近いと言えるかも知れません。
 1984年に追加されたsiはエスハチ以来14年ぶりとなるDOHCエンジンを搭載。峠ではFF最速の称号を手に入れました。
 F1レースでの活躍もあってホンダが一番輝いていた時代の名車の一つです。

No.54 1991年式 ローバー ミニ メイフェアII
(※マセラティ ビトルボESから変更)

坂 浩幸・坂 由美子ペア

車両解説

 1959年のデビュー以来40年以上に渡って生産され英国を代表するクルマとして、またミッキーマウスの愛称で世界中から愛された名車です。
 この当時フィアット500やスバル360などリアエンジンでコンパクトなボディを持ったクルマはありましたが、フロントエンジンでこのサイズしかも大人4人がちゃんと乗れるのは画期的なことだったんです。
 ただこのクルマを取り巻く環境は波乱万丈でメーカーの名前もBMCからBLMC、BL、オースティンローバー、ローバーとコロコロ替わって行きます。

No.52 1985年式 日産 パルサー EXA コンバーチブル

鎌田 直榮・鎌田 みえ子ペア

車両解説

 日産初のFF車として登場したチェリー。その後継車としてデビューしたパルサーの2代目モデルN12型の2ドアクーペにはEXAというサブネームが付きました。
 先代のN10型パルサークーペが3ドアハッチバックであったのに対して、独立したトランクを持つ2ドアノッチバックに変貌。さらにリトラクタブルヘッドランプいわゆるスーパーカーライトを装備してパルサーとはイメージがガラリと変わりました。
 1983年には日本初となるドアミラーを採用し、未来的なスタイリングが人気を集めました。そして1985年には日産チェリー店発足15周年を記念してコンバーチブルが限定生産されたり数々の話題を振りまいた名車です。

No.51 1984年式 ルノー アルピーヌ A310 V6
フォーミュラパッケージ

三浦 力・三浦 美津子ペア

車両解説

 ラリーカーとして大活躍したA110の後継車として1971年にデビューしたのがA310です。
 当初はA110と同じ1600ccの4気筒エンジンを積んでいましたが、装備が豪華で居住性が良くなった分車体が重くA110ほどの動力性能は期待できませんでした。
 そこで1976年にポルシェ911をライバルに見据え2700ccエンジンを積んだA310V6が登場。911に引けを取らない動力性能と高い直進性による独自の操縦性、独特のV6サウンドで存在感を現しました。
 基本構成やスタイリングはこの後にデビューしたアルピーヌV6ターボやA610にまで受け継がれました。